ワークショップ開催しました
12/17 真菰(マコモ)を使ったしめ縄作りのワークショップを開催しました。当初は13時から1回だけの予定でしたが、ご応募を多数いただき、10時と13時の2回開催となりました。
真菰は稲科の植物で、出雲大社のしめ縄にも使われてている、神聖な植物と言われています。
しめ縄の起源
古事記に「天岩戸神話」があります。天の岩戸に天照大御神がお隠れになり闇夜となってしまい困った八百万の神々が相談した結果、舞を舞うことになります。どうしたことかと心配して岩戸からお出になったときに、再び闇夜にならないように岩戸にしめ縄を張ったとあり、これが起源と言われています。このことから、しめ縄は結界(「聖と俗」、「浄、不浄」)の境目を示すとされています。
しめ縄は、その空間に神が宿り、魔を入れず、福を呼び込みます。
真菰のしめ縄
真菰は出雲國風土記、古事記、日本書紀、万葉集、各国の風土記などにも登場します。稲作が大陸から伝わる以前より水辺には自生していたようです。出雲國(島根県東部)の産物として「出雲筵(むしろ)」が奈良朝廷の神事に献上されてきたそうです。
古来より、出雲地方にはこの踏み歩かれた真菰をいただくと、無病息災をはじめ五穀豊穣の御蔭を賜る信仰があるとの事で、出雲大社の注連縄飾や伊勢神宮をはじめ寺社仏閣の神事、塗薬、生薬など薬草や食用、お茶として有名です。
20年前からヒラヤマで真菰を栽培
地元、瑞浪市釜戸町の平山地区では20年前から、休耕田を利用して真菰を栽培しています。
平山在住の足立美樹さんは、この真菰の栽培を引き継いだことがきっかけで真菰の素晴らしさを知り、多くの方に真菰を知って欲しいとの思いで、真菰を使ったしめ縄作りや、真菰の栽培など様々なワークショップを開催しています。
今回は、美樹さんより真菰についての色んなお話しを聞き、真菰を使ったしめ縄作りの指導をしていただきました。
根本をしっかり縛って、水分を含ませたら8割完成
美樹さんは、初めての人でも簡単にしめ縄が作れるように丁寧に指導をしてくださいました。
先ずは根本を紐で固くギュッと縛ります。そして霧吹きで真菰を湿らせて柔らかくします。ここまで出来れば8割完成だそう(笑)
束の半分を持ち、右にねじりながらもう片方の束の上に重ね、束を持ち変えてまたねじります。ねじってゆくと縄が出来上がってゆきます。
ある程度長くなったらクルッと巻いて紐で縛ると、イメージしたしめ縄が出来上がってきます。
しめ縄ができると、松やナンテン、水引きなどを使って思い思いに飾りつけをします。
素敵なしめ縄ができました!
一見難しそうなしめ縄作りですが、意外と簡単で皆さん素晴らしいしめ縄を作ることができました!
最後に、皆さんで記念写真です。
美樹さんの真菰についてのお話しもとても新鮮で、しめ縄作りもとても良い経験になり、また参加したいと皆さん口々におっしゃってました!
6月には、毎年ヒラヤマで真菰植え体験もやっているそうです。
参加していただいた皆さま、そして講師の足立美樹さん、どうもありがとうございました‼︎
また来年もやりたいですね❣️